家族ぐるみで仲良くしていた家の御主人が、物陰で妙にしょんぼりしていた。
あの、力のない様子がガンの初期だったのかもしれない。
次に合ったときは首の付け根が、こぶとり爺さんのように膨れていた。
奥さんから、あれが悪性リンパ腫の症状で、入院すると聞いたのは
それからまもなくだった。
まだ40才前で、がっしりした体格の陽気な人だったのに、見る見るしぼんで行った。
悪性リンパ腫はリンパのガンで、リンパの流れに乗り、全身を回ってしまうので、転移しやすく、回復はむずかしいと、当時の医療では言われていた。
運転免許を持たない奥さんを乗せて、わたしも何度も病院に通った。
日に日に衰えてゆく御主人を他人に見せるのは忍びないと、
最後には奥さんが病室に入ることを拒否したので、わたしは送り届けるだけにした。
発病から3ヶ月でその人はなくなった。
ガンの中で、もっともおそろしい種類だと今でもわたしは思っている。
悪性リンパ腫は、ガン化した細胞がリンパ系組織で増殖し、首やわきの下や足のつけねなど、リンパ節の多い部位に、小指の先ぐらいのしこりを発見して病院を受診することが多いとサイトの記事では言っている。当時、リンパのガンなどは聞いたこともなく、こぶとり爺さんになるまで放置したことが、致命的だった。
風邪をひいてもリンパ節は腫れる。その人も最初はたかが風邪と思ったらしい。
今なら、免疫療法という期待される治療方法もある。
リンパが腫れたらガンを疑ってみるという知識が広まれば
もっと、助かる人が増えると思う。
ガンの知識の啓発はとても大切なことだ。
悪性リンパ腫の症状症状は、誰の目にもわかる形でやって来た
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